トランジスタラジオⅢ Transistor radioⅢ

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ここへは外国製のラジオを展示します。
外国製は入手できないような電池を使っている時があるので
色々と苦労があるのですが、それはそれで楽しいです

AIE Model 不明 AM6石 1970~ 香港製

ナショナル・クーガーを模ったようなデザインのラジオ。

大きさはタバコの箱と同じサイズで結構小さい。

単三電池1本でスピーカーを鳴らせるトランジスタラジオは珍しい。

使用されているパーツはトランジスタが松下、日立、IFTはミツミ、 バリコンはサンエツ、 スピーカーがパイオニアなので使われている電子部品はほぼ日本製である。

乾電池1本で駆動できるのは嬉しいが、あまり感度は良くなくアンテナ指向性も強く、どちらかと言うと玩具的なラジオである。

AIE  Model AIE-64 AM6石 1972年 香港製

近年はあまり見なくなったが70年代後半は国内でも結構出回ったラジオ。

とても安価だった為、当時からキットのラジオより随分安かった覚えがある。

一応スーパーなのだが、徹底的な省部品の為あまり感度が良くなく、また指向性が極端に強いので使い勝手が良いラジオではなかったが、安かったことと単三1本で聞けるというのは魅力だった。

REALISTIC model 12-627 PATROLMAN 1965~70年
11石AM中波、 VHF147-175Mhz 台湾製

REALISTIC製警察無線付きAMラジオ。

80年代以前のアメリカの警察無線傍受用だが、現在の警察は日米共にデジタル無線を使用しているため用を成さない。

なおこの周波数帯は現在だと日本では業務無線系が使用している。

スケルチが無い為、VHFの無音時はホワイトノイズが煩わしい。

単三の電池ボックスは平行四辺形という変形タイプ。

VHFのモードはFM、使用電池は単三4本。 パネル前面にパトカーの絵があるのが特徴。

REALISTIC model 12-626 JETSTREAM 1965~70年
10石AM中波、VHF108~135Mhz 日本製

REALISTIC製航空無線付きAMラジオ。

現在でも航空無線を受信することができる、ただしAMラジオの付録的性能なので感度その他は現在の安物の受信機にすら遠く及ばない。

だが中波ラジオとしての性能はアンテナが大きいおかげで抜群である。

スケルチが無い為、VHFの無音時はホワイトノイズが煩わしい。

単三の電池ボックスは平行四辺形という変形タイプ。

VHFのモードはAM、使用電池は単三4本。

パネル前面に飛行機の絵があるのが特徴。

MACH MK422TV 1985年 12石AM,FM,TV 145-224Mhz 香港製

私が中学生くらいの頃に秋葉原で購入したラジオ、アンティークなものではないが私のお気に入りの一つ。

当時、テレビを野外で聴けるラジオは高価だったが、その中では最も安価な(それでも5000円位した)ラジオ。

香港製とはいえ組み立てはしっかりしており、性能は(当時としては)値段の割りにまあまあの出来。

各バンドはAM540-1600Khzのほか、FMからテレビ3チャンネルまでの76-108Mhz、当時の警察無線からVHFテレビチャンネルまでの145Mhz-224Mhzまでを幅広くを受信できたがそのぶん選局がシビアだった。

部品はトランジスタとIFTが日本製。

電池は006Pを使用。

SEARS Solid state12 年不明 12石 香港製

厚みのある縦型ラジオ、薄茶の大きな選局窓が特徴的。

選局窓の中の丸いのは電圧計。

左側面に選局、音量、音質の各ダイアルが縦に並んでおり、背面には取っ手がある。

組み立ては香港、部品は日本製。

電池は単三を4本。

AMのみで12石とはまた無駄にトランジスタの多そうなラジオだがデザインはお気に入り。

WREN ALL TRANSISTOR RADIO 年不明 2石AM  USA製

メーカー、型番、発売年共に不明。

中心のダイアルが選局なのだが電源スイッチはない。

消費電力が少ないので必要ないのであろうか?

クリスタルイヤホンは半田付けされているので抜けない。

ケースの右側にアンテナを挟むクリップがついていて、この部分にアンテナになる金属棒かワイヤーを通すことによって受信する。

それにしても・・たった2石でオールトランジスターというネーミングがとてもいい。(笑)

撮影のため電池ボックスには単三電池を入れてあるが、実際使用の電池は単三型の4.5V積層乾電池である。

選局はミュー同調式でダイアルに通されたゴム足ふうなプーリーがフェライト棒を出し入れする仕組み。

材質と構造がプライベートイヤーに非常に似ている。

もしかすると同じ会社の製品かも・・。

GENERAL ELECTRIC P-716D 1958年 6石AM USA製

このラジオは今までで最も基板の出し難い構造。

箱はアルミ四角柱の両端を鉄板で押さえる格好に出来ていて基板は横にスライドさせて引き出す。

基板は完全に金属でシールドされた形になっているのだが、アンテナまでシールドしたらどうにもならないのでバーアンテナだけ金属箱の外に出されている。

右写真の左上角の黒い所にバーアンテナが収まっていて、ここだけ上のカバーがプラスチックで接着されている。

このような構造な為にバーアンテナは完全に切り離さないと基板を箱から出すことすらできないという非常に面倒なラジオである。


GENERAL ELECTRIC P-715D 1958年 6石AM USA製

上のP-716Dとほぼ同じ物であるがこちらが年代的には古い。

革ケースには充電器が付いているが、ケースと充電器は一体モノなので取り外すことはできない。

充電器がケースになっていると言ってもよい。

充電プラグはRCA、通常これは充電としては使われないプラグであるのだが・・。

ラジオ本体はアルミニウムで出来ており、パネルの皮革の部分は黄色、全体的にゴールドな感じが高級感を出している。

電池は単三を2本、又はニッカドを使用。

GENERAL ELECTRIC P-870A 年式不明 6石AM USA製

革ショルダーストラップの付いた三角の変形ラジオ。

しかしこれは取り外し式カーラジオなのである。

受信はAMのみにも関わらず横にはロッドアンテナが付いており、内部にはバーアンテナも装備されている。

本体はダッシュボードに付いたスロットに上下どちらに入れてもいいように選局窓は上下にリバーシブル表示されている。

良く言えば合理的、悪く言えば大雑把な民族の考えそうなアイディアだと感心する。

電源は電池のみで単三3本を使用。

PHILIPS L2X97T USA製 1960年 5石AM

このラジオは旅行用なのか目覚ましが付いおり、時刻が来たらアラームまたはラジオを選べる。

ちなみにこのラジオの変わっている点は基板下に銅箔面がない。

穴のあいたベークライト板の両面に部品が付いているのだが、真空管ラジオの配線のように部品の足と足を束ねて半田付けして出来ている。

電気式時計のムーブメントはスイス製。

電源は単三4本。


SELGA 405 ポポフ・レディオ・テクニカ製
1975年 7石AM-LW 150-400kc

ソビエト製AM-LWラジオ セルガ405

作られた場所は現在のラトビア。

さすがソビエトを思わせる無骨で色気のないデザイン。

冷戦時代は情報統制が厳しく、受信機の不正改造防止の為に裏蓋が開かないようにされていたという噂を聞いたことがあるが、このラジオを観察すると、深いネジ穴を粘土のようなもので詰め、更にハンコで型を押し封印していた。

開けると形が崩れてそれが判るような細工なのだろう。

ただ、コレを入手した時は接写カメラを持っていなかったため封印の画像を残せなかったのが残念。


NORELCO L1W22T/64 1963年 オランダ製 AM、FM、LW 160-250kc

オランダ製3バンド小型トランジスタラジオ。

各バンドはAM、FMと長波という変な取り合わせ。

ヨーロッパ製に長波の付いたラジオが多いのは高緯度のせいらしい。

3バンドにしては意外に中はすっきり、そしてバーアンテナがでかい。

電池は006P

MOTOROLA XT-18B  1960年 6石AM USA製

薄緑色のケースで全体的にAMラジオとしては大きめなサイズ。

重量も結構あるのだがそれもそのはず、このラジオは箱型積層9V電池が2個入る。

ただし、電池は並列に繋がれているので1個でも問題なく動作する。

しかしなんでトランジスタラジオにこんな大きな電池を付ける仕様にしたのでしょうかモトローラの人達は。(笑)

これなら当時としては相当長時間鳴らすことができたはず。

使用されているトランジスタは扁平タイプでソケットに挿さっている。

基本構造は真空管ポータブルラジオに酷似。

ケース裏側にある丸いボタンを押すと収納式取っ手が飛び出す仕掛け。

MOTOROLA TM318M 1967年 AMカーラジオ USA製

このカーラジオはバリコンがなく同調コイルによる選局方式である。

IFTはポータブル真空管等に使うのと同じものが使われている。

基板はベークライトだが両面基板。

真ん中のトランスみたいなのは電源平滑用、これがなければ結構軽いのだが車ラジオなので無いとノイズで困るらしい。

シャーシの色はモスグリーンでパネルはウッド風。

周りのネジは錆びているように見えるが実は銅製。

SCAラジオ


日本ではあまり聞きなれないSCAラジオ。

正式名称 Subsidiary Communications Authorization

簡単に言うとFM帯による有料放送専用のラジオである。

テレビですら無料なのにラジオが有料?と思う方もありますが海外では割とある放送形態。

番組内容は音楽であったり民族放送だったりFAX音の様なデジタル情報だけが流れていたりと様々だが元来は視覚障害者の為の番組がメインであり、古くから放送されている。

通常のFM放送のサブキャリア波(アメリカでは67kzと92kz、2つのチャンネルがある)に通常の放送とは全く別の有料番組をのせて放送しているので普通のFMラジオでは受信できない。

ちなみにFM放送はステレオだがSCA放送はモノラルである。

番組提供会社と受信契約してSCAラジオを買うか一定期間借り出すことでラジオを入手することができる。

しかしリスナーが限られるためその存在は放送されている国内でもほとんど知られていないことが多い。

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