SONY FX-300 JACKAL
アウトドアの王様 昭和の遺物
まず三方から観察してみる。 上部にカセット、前面に各操作パネル、右側面に大口径にスピーカと選局ダイアル。
背面には電池ボックスとAC電源、DC電源のプラグがあり3電源対応である。 乾電池の場合は単一が6本、
DCアダプターの場合はセンターマイナスで12Vである。
その他、後部には外部アンテナジャック、TVの明暗、水平、垂直の微調整ダイアルがある。
この製品はSONYにしては珍しく整備性が良い。 なにしろ蝉の脱皮のごとく中身が出てきてしまう。
外装も大きく分けて3ピース、それもネジ6本外すだけで簡単に外れる。
再び三方から観察。 TV選局はドラム式。 ラジオ選局はフィルム式で内部照明が入る。
ラジケーターの隣にあるのはマイク。 プーリーの裏がラジオ基盤である。
スピーカー回りや電線保護などに多用されているスポンジはほとんどの場合、乾いたカステラみたいになり役目を終わっているので要交換である。 これを放置するといずれ内部は粉マミレとなる。(上はスポンジ撤去後の写真、現在は新しいスポンジを貼り付けてある)
ブラウン管はモノクロ3インチ、サイズは小さいが高精度。
ブラウン管の真下にある赤い点のある棒がAM用バーアンテナ。
ラジケーターはラジオの場合はチューニングに、テープの場合は入力レベルに、TVの場合はバッテリーインジケータとなる。
TV基盤のネジを2本外すと横へバタリと倒れてくる。
上部のテープメカもネジ数本で外れるが、いずれのどの部分も電線で繋がっているため完全に切り離すことはできない。 もしこれがスリットかコネクターで簡単に外せたら本当に言うこと無いのだがそれは贅沢というもの。
移動用時にはストラップをつけることが可能、そのためのハンガーマウントは筐体に4箇所ついている。
本体の重心位置が良いため、ストラップは斜に掛ければまず傾くことはない。
また、ハンガーには外れ防止のロックが付いているので安心である。
前面下部に2本の突起、上部に取っ手型のバンパーがあるため、筐体を倒立させても前面のダイアル等が接地することはない。 これは電池交換の際に倒立させねばならないための配慮と思われる。
ディスプレイのバイザーは取り外し可能だか、紛失している場合が多いため本体よりレアなパーツである。