収集はソニーが多いので”ソニー崇拝?”とよく聞かれるのですが、そうではありません。

集める基準が”デザインのいいモノ”なので自然とソニーが多く集まってしまうだけです。

赤文字は比較としてそのラジオが販売された当時の物価を併記

TRW-734 1964年 7石AM、SW3.9~12Mc

目覚まし時計付きAM-SWラジオ。

TRW-621に短波を足した様なモデル。

内部アンテナが長いので短波の入りはとても良い。

手提げアームは左右のネジで位置を固定可能。

時計目覚ましには2モードあり、ブザー音もしくはラジオONの選択が可能。

電池は単三4本使用


TFM-850 1965年 8石AM-FM

特徴あるとても角ばったケース、華奢なアンテナは内部に収納されず、裏に折り畳まれる方式なので折れている個体が多い。

前ケース内部は銀メッキされプラスチックにもかかわらず豪快に半田付けされボディアンテナとして使われている。

近年のFMラジオはデジタルなため、ぴったり90Mhzまでしか受信しないのでワイドFMは受信してくれないのであるが、TMF-850は範囲外の92Mc辺りまで入るので都内だとTBSを超えて文化放送まで受信可能である。

006P乾電池使用。

TR-620 1960年 6石AM 当時価格 6800円

TR-610の後継機 形状そのままでサイズは一回り小さくなった。

ケース厚を薄く見せる為に内側の出っ張りが少ない(逆に外へはかなり出っ張っている)変形スピーカーを使用しているので、凸レンズの様に大きく盛り上がったグリルがヘコみやすいのが残念。

006P乾電池使用。

TR-3550 1977年 6石AM 当時価格 2500円

廉価な小型ラジオ。

色は赤、黒、白の3種類、仕様はアジア、アメリカ、カナダ、イギリスの4種類が存在する。

省部品化が進んでおり、電池バネは基板と一体、基板はネジ不要でケースに爪パッチンで収まっている。

コストパフォーマンスを上げる為に生産は香港にて行われた。

ケース回りはわりと省かれたがラジオ回路は基本を忠実に守った見本の様な6石ラジオ、ある意味キットで出ていてもおかしくないレベル。

単三電池2本使用。

TR-716B 1960年 7石AM、SW3.9~10.5Mc
当時価格 10300円 公務員初任給 12900円

当時の短波付きラジオとしてはコンパクトなサイズ。

内部アンテナに加え外部に付属ロッドアンテナを立てることが出来き、ファインチューニングダイアルも装備した本格的製品。

ケースカラーは茶色と紺の2種類ある。

ちなみに716Bは初期型716のマイナーチェンジ版。

電池は単二を2本。

 

TR-55 1955年 5石AM
当時価格 18900円 公務員初任給 8700円

ソニーと言えばラジオ、ラジオと言えばソニーと言うくらいソニーの知名度を飛躍的に上げた初の国産トランジスタを使用したラジオTR-55。

ただ華々しいデビューとは裏腹に当時のトランジスタ歩留まりは5%程と製品のバラつきが多く、その対策に12種類の局発コイルを用意したとされる。

ちなみにこのラジオは裏に記念品としての記載があるため、いつ誰がどうやって入手したのかが明確に判明している。

裏の記載は下記の通り↓
二十五年勤続表彰記念  贈 XX XX様 昭和三十一年三月 日本放送協会 (個人氏名は伏せます)

昭和31年に勤続25年ということは表彰者の方は昭和6年に日本放送協会に入社しているということになり、もし仮に18歳で入社されたのであれば2013年の時点で存命なら100歳ということになる。

素性が判るとただのラジオも歴史がかって凄いです。

それにしても、25年表彰の記念品に最新のトランジスタラジオを贈るあたりNHKらしいといえばらしいが、当時の18900円は記念というよりボーナスの様な額であったと思う。

NHKも当時は太っ腹ですねぇ。

昭和30年9月発売 単三電池4本使用


TR-62 1957年 6石AM、SW2.5-4.5Mc
当時価格13800円  公務員初任給9200円

クリームと紺のツートンカラーに赤のSONYロゴ、金色の大きなダイアルが特徴的。

短波付き2バンド トランジスタラジオとしては世界初。

トランジスタは扁平、バリコンは金属製。

ちなみに昭和32年のTR62(13800円)を現在で例えるなら50インチ超の液晶TVを買うのと同じかそれ以上思われる。

なんと当時のラジオは高級品だったことか。

単三電池4本使用


TR-63 1957年 6石AM
当時価格13800円  公務員初任給 9200円

ラジオとしては初めてポケットに入るサイズになった記念的製品。

当時は販売前から大評判になりマニアの希望から1号機が50台も作られるという珍事が発生したと言われている。

縦長なケースに金色の丸ダイアルが特徴的。

 

小型化の為かケース隅にまでパーツが当たるほど詰っている

 

灰色の楕円筒はトランジスタ、緑の筒はダイオード

 

TR-63(上)とTR-62(下)はどちらも1957年に発売され、両者とも価格は同じく13800円である。

AMラジオと短波付きラジオが同じ価格というのもアレだが、TR-63は特に小型化されたため高価なのかもしれない。

使用される9V乾電池(006P型)はソニーがこのラジオの為に作った規格であるが、これは製品を小型化させる為の重要なポイントであったと思われる。

その為かこれ以降のポケットラジオのほとんどが006P型を使ったものになっていった。

 

TR-72 1955年 7石AM
当時価格(後期モデル)16000円 山手線1区間10円

このラジオのシリアルナンバーは54000番台なのでTR-72としては最も後期のもの、トランジスターが扁平なのはAFに2つだけで他は全て丸缶である。

なおこのラジオの製造年はシリアルNo.から考えると1958年かそれ以降と推測。

中身の基板はスピーカーを挟んでAFとRFが2枚に分かれている。

箱の内側の電池ボックスの左側にイヤホンジャックが2個、バリコンの左横にアンテナジャックが1個出ている。

写真右、右上角の橙色の部分は付属のワイヤーアンテナとイヤホン置き場。

50年も前の物なのに今でもとても良い音がするSONYの逸品である。

電池は単一を3本使用。

 

TR-84 Super Sensitivity 1959年 8石AM
当時価格11800円 NHKラジオ放送受信料月額85円

RF増幅付きAMラジオ。

筐体の色は灰、アイボリー、赤、緑の4色がある。

上部に2個イヤホンジャックと外部アンテナのジャックがある。

内部にはRFとAFを切り離せるように端子が付いているが、これはGNDとOUTをレコーダ等に繋いで録音、GNDとINはレコードプレーヤー等に繋いでアンプとして使う為のものである。

キャビネットの側面にはIN、OUTのコードを通すための切り込みがある。

上部には革製ストラップ付き。

電池は単二を3本使用。

 

 

TR-510 1960年 5石AM

グリルにはALL TRANSISTOR

 

外見はTR-610と同じだがこれは5石レフレックスの廉価版。

香港製で(後期はアイルランド製)主に海外で販売されたため国内ではほとんど見ない。

このシリーズは筐体が赤、白、黒、緑色とバリエーションがあるのだが、これを全色揃えるのをマージャンで例えると九連宝燈なみに難しい。

専用ケースは薄手の黒革と厚手の茶革製の2種がある。

 

TR-608 1958年 7石AM
公務員初任給 9200円

お弁当箱のようなラジオ。

上のラジオは丸缶のトランジスタだが初期型は扁平トランジスタのモデルもある。

トランジスタはソニーの自社製だがよく見ればコンデンサにもSONYのロゴが入っていて、こんな物まで自社製かと思わせる。

上部には革の手提げが付いているが現在これが残っているラジオは少ない。

ちなみにこのラジオはGENDIS SONYとケースにあるがGENDISとはGeneral Distributorsのことである。

電池は単二3本使用

 

TR-609 1960年 6石AM

コートサイズのAMラジオ。

なかなか良いデザインだが今見るとやはりレトロ。

本来は革ストラップが上部にあったが紛失。

単三4本使用

 

TR-610 1958年 6石AM
当時価格10000円 官製葉書7円

グリルにはSIX TRANSISTOR

 

何はなくともSONYならこのTR-610である、当時はとにかく売れたらしい。

今売り出しても不思議ではないくらいデザインも垢抜けている。

中身もよく出来ており完成度は高い。

ただ筐体のプラスチックが薄いので取り扱いはハレモノに触るよう扱わないと割れたり欠けたりしやすく、そのため縁に欠けがある個体が多いのも特徴。

スタンド付いているが滑ってまず立ち難い、手提と思った方がよい。

 

TR-711 1959年 7石AM、SW 3.9-12Mc

 

ソニーには小型ラジオのイメージがあったのだが、こんな大きな木製ラジオもあろうとは。

横長な筐体でスピーカーは両サイドに納められおり、表面はピアノのような黒光りで非常に美しい。

特徴は可動するバーアンテナ。

下のレバーを操作することによって角度は45度ほど可変することができるので短波に便利。

ダテに大きいだけでなくファインチューニングダイアルも付いていて感度、音質共にとても良い部類である。

電源は単一4本、チューナーとアンプ部が内部で2つに別れているので録音機やプレーヤーを付けたりということが出来る。

これの兄弟機でTFM-122という同じ筐体でAM, FMの2バンドラジオも存在する。

単一4本使用。

SWは3.9~12Mc

 

TR-712 1958年 7石AM
当時価格9300円 大人理髪料金160円

一見するとAC電源専用のようなスタイルだが実は電池オンリー。

しかしスピーカーが大きいので相当大きな音が出せる。

感度も非常に良く選局もしやすい。

ダイアルが大きいためとても使い易いテーブルラジオである。

ある日大きな間違いを発見。

実はこれTR-712ではなくTR-7120であった。

よく見るとバリコンからペーパーまで使われているコンデンサーの全てが英国及びドイツ製。 実はメイドイン・アイルランドのSONY。

恐らくトランジスタとコイル物以外は全て外国製パーツである。

裏蓋にはJAPAN のシールが貼られているのだが、よく見ると銘板にはSHANNON IRELANDとも記されている。

筐体の色は白と青の2種あり。

電源は単一を3本使用。

 

TR-714 1959年 7石 AM,SW 3.8-12Mc
当時価格10800円 銭湯10円

偶然にデッドストックを箱入り状態で購入  

これも感度は良い方であるがTR-725に比べるとファインチューニングが付いておらず、またダイアルは固めので合わせるのが微妙。

付属アンテナとして取り外し式のロッドアンテナとワイヤーアンテナが付いてくる。

アンテナについて 

裏はご覧の通りシールドになっている。

ソニーの短波付きポケットラジオとしては最初のモデルらしい。

電源は006P。

色は青緑とアズキ色と黒の3種類。

 

TR-720 1961年 7石AM、SW3.9-12Mc
当時価格9500円 都電15円

短波付きスーパー。

上部にアンテナジャック、サイドにはファインチューニングダイアルが付いている。

アンテナはペン型ロッド。

筐体が後ろ重心なせいか底部に転等防止の回転脚が付いている。

電源は単二乾電池2本。

 

TR-724 1960年 7石AM、SW3.9-12Mc
当時価格9000円 都バス1区間15円

当時としては極めて小さい短波ラジオ。

サイズ、機能はTR-725と比べてほぼ同格だが、音量、選局、微調整の各ダイアルが小さく回しにくいのが若干の難点。

バンド切り替えはロータリースイッチな為、TR-725と比べると壊れ難くまた使い易くなった。

選局パネルは丸型で個人的に 好きなデザインである。

付属のロッドアンテナはラジオを正立させる機能を持った差込式アンテナ。

 

TR-725  1960年 7石 AM,SW 3.9-12Mc
当時価格8800円 米10kg 980円

カメラを思い起こすような風変わりなデザイン、古いものなのに感度が良いSONYの逸品。

幅115mm、奥行き30mmと、大きさのわりにファインチューニングダイアルもあり非常に便利。

よくこのサイズに短波を詰め込んだものだと感心する。

外部ロッドアンテナ、ワイヤーアンテナ、イヤホンジャックが付いてくる。

底の部分にはこの薄い筐体を倒れ難くする為の回転式の脚が付いている。

色は黒と白の2色あり。

電源は006P。

 

TR-810 1959年 8石AM
当時価格9800円 朝日新聞1部10円

とても薄いブックサイズのラジオ、本体の厚みは24mm。

しかし薄いながらもイヤホンジャックを2個とアンテナ端子を備えているところはさすが。

中は基板が裏返し。

電池は006Pを使用。

 

TR-813 Super Sensitivity 1960年 8石AM、SW 3.9-10.5Mc
当時価格13900円 公務員初任給12000円

RF増幅付き短波ラジオ、小型でありながらも中身は充実。

チューニングダイアルが大きく作られており、中にはオモリが入っていて回した時の感覚がよい。

ファインチューニングダイアル、パネルの照明も付いている高級機。

3.5mmのジャックは左右に2個づつ、合計4個ある。

左二つは普通のイヤホン用だが、右側の二つはRFのアウトとAFのインである。

内蔵バーアンテナは大型の19cm。

上部には革製ストラップ付き。

電池は単二を3本。

 

TR-816Y Super Sensitivity 1962年 8石AM、SW6-18Mc
当時価格12500円  公務員初任給15700円

高級感のあるコートサイズのRF増幅付き短波ラジオ、このサイズでは珍しいボタン選局式。

前面パネルは厚い金属でできており、それだけで全重量の約半分を占めている。

そのため電池が入っていないとバランスが悪く、前側にゴロンと倒れ易い。

なお、金属製のパネルはアンテナの役もしている。

上部にはアンテナ端子が二つ、左側面には選局ダイアルとファインチューニングダイアル、右側面に音量ダイアルとイヤホンジャックがある。

内部には大型のバーアンテナを装備している。

電池は単二を3本使用。

 

TR-910 1962年 9石AM、SW 3.9-12Mc
当時価格 16000円 公務員初任給 15700円

デザイン特徴として正面のダイアル左側には各インジケーターを備えている。

電池ボックス内にはAF入力端子があり、外部コードを通す為の逃げ穴を電池蓋に設けている。

RF増幅、ファインチューニングダイアル、ロッドアンテナ、外部アンテナ端子、大型バーアンテナを備えており、ポータブルな軽い外見とは裏腹に短波を重視した設計となっている。

電池は単二を4本使用。

 

TR-8460  1971年 11石エアバンドラジオ 108-136MHz
当時価格12500円 煙草ハイライト100円

何といってもオモシロイのは計算尺のようなこのチューニングスケール。

ダイアルを回して指針を合わせるラジオはあるが、指針をスライドさせてチューニングさせるラジオはこれだけであろう。

なんとも変でオモシロイがこのスライド式は微妙な合わせが不得意なので受信機としての使用感は最悪である。

スライドにある赤いボタンは周波数をプリセットする時に使う。

感度は普通なFMラジオと同等であるので可も不可もない。

ただボディのサイズは当時としてもちょっと大きすぎるかも・・・。

横にイヤホン用、背面には録音用のジャックがある。

電源は単一4本。

 

TRW-621 1960年 6石AM
当時価格 10300円 公務員初任給 11800円

日本の工業製品を代表するSONYとSEIKOのダブルネームを持つラジオ。

時計にタイマー機能が付いており、セットした時刻から30分だけ電源をONにすることができる。

ロットによって1時間ONになるモデルもあるが、ラジオを目覚まし時計として鳴らすものなのでどちらでもあまり変わりはない。

昔は旅行用などに時計付きラジオというのが流行ったらしく、当時はこういう製品はわりとあったようだ。

背面にイヤホンジャックとアンテナ端子を持つ。

電池は006Pを使用。


 

2R-26 1966年 8石AM

一見すると昔のトランシーバーにも見えるデザインの2R-26、4局をプリセットができるという珍物。

左からボリウム、チャンネル、チューニングダイアル。

チャンネルのMはマニュアルの意味で、ここにあわせると右端のチューニングダイアルから選局することになる。

プリセットは横にある穴から専用ツマミでバリコンを調整する。

ストラップの先に付いているのがプリセット用ツマミ。

ラジオの感度は並程度、開けると縦にズラッとバリコンが入っている。

電源は006P

 

 

2R-29 1969年 6石AM

ソニーにしてはあまり特徴のない普通なポケットラジオ、感度、音質共にそこそこ。

単三3本使用、大きさはタバコの箱と同じくらい、中身はぎっしり。

 

 

3R-67 年式不明 8石AM

このシリーズにはFMも付いたものがあるが、これはAMだけのモデル。

特徴が物足りないが使う物としては申し分なし。

筐体が小さいのに針式スケールな所がとても良い。

単三3本使用

 

 

4R-51 年式不明 6石AM

デザインはおとなしいが性能が良い6石AMスーパー。

ブルーの筐体をアルミで化粧版を覆ってあり精悍、サイズはVHSカセットと同じくらい。

これには4R-52という短波付きの兄弟機もある。

電源は単三を4本。

 

 

7F-74DL  年不明 4バンドカーラジオ

ソニーはこんなに古くからカーラジオも造っていたとはちょっとびっくり。

しかもFM, AMはともかく車では普通聞かないSW, LWも付いている4バンド。

電源は外部12V又は内部に単一を3本。

FMは78.5~108Mhz、AMは530Khz~1605Khz、SWは5.9Mhz-12Mhz、LWは150-285Khz。

このラジオには専用のドッキングBOXがあり、ダッシュボードに収めるか又は昔のCBの様に車のダッシュボードの下にぶら下げて取り付けるようになっている。

主に欧州で売れた製品。

泥棒が多い所では車から離れる際にラジオを外し、持ち出すのに便利な様に出来ている。

もちろんこれ単体でもラジオとして使うこともできる。

裏にスロット式外部コネクター有り。(写真中央)

実はこのラジオは今までに入手したラジオの中で最も内部が汚かったラジオ。

家と車を往復していたせいか汚れが今までに見ないほど砂、錆、埃、虫で満載だった。

たぶん裏の合体用スロットが風通し良すぎてそうなった一因と推測

 

7F-74W 年式不明 10石AM, FM

AM, FMの2バンドのみの廉価版カーラジオ。電池は単一を3本使用。

 

TFM-95 1962年 8石 AM,FM

一言でいうと大きいラジオである。

電話帳を立てたくらいの大きさがあり結構重い。

実はこれも車載ラジオなのである。

上にあるプッシュスイッチは左からトーン、アンテナ切り替え、AM, FMで、右のダイアルはチューニング、左のダイアルは上下2重になっていて下は音量、上はAFCである。

外部入力端子はカーラジオと同じタイプのアンテナジャック。

このラジオは車内で使うことを考えているので通常のラジオより大音量を出すことができる。

しかし移動の際に落とされる危険が多い為なのかフリマ等で見てもこの種のラジオは筐体の割れていないものは珍しいと言っても過言でないくらい割れたラジオが多い。

電源は単一を4本、裏蓋には電池ボックス(というかただの筒)が下がっており、そこから本体へのコネクターは外すことができる。

コネクターはRCAを使用。

 

TFM-96 1963年 9石AM, FM

ご覧の通りこのラジオのロッドアンテナは四角いのである。

それだけがこのラジオの特徴でありそれ以外は全く普通。

でも四角いのはアンテナケースだけでアンテナ本体まで四角い訳ではない。(ロッド全部が四角なら面白いのに・・)

ダイアルはボリウムとチューニングとトーンの3つ。

電池は単三を6本。

 

TFM-951 1962年 8石AM, FM
当時価格19500円 タクシー初乗り100円

ポータブル式カーラジオTFM-95と同じ筐体の当TFM-951は中心部にあるスイッチとボリウムの配列がTFM-95と異なる。

電池は単一を4本。

 

TFM-1000W
1968年 14石AM, FM, SW4.5-12Mc

このラジオはBCL入門機というかそんな感じの格好をした普通の短波ラジオである。

感度は割と良い方でありファインチューニングもあるので使い勝手はよい。

TFM-1000にはいくつかの兄弟機があるが1000Wは同シリーズの中で最も短波の幅が狭いという悲しいモデル。

上のボタンは左から電源、AFC, ATNであり、上のダイアルは内が音量、外がトーン、真ん中のダイアルは外がチューニングで内がファイン、一番下のダイアルがバンド切り替えである。

蓋を開けると基板が3枚、左が中短波、中がFM,右がAFであり電源は単一が4本。

しかしなんでコレは色がアイボリーなんだろう?

黒なら受信機っいぽいのにこれでは台所ラジオである。(泣)

電池は単一を4本使用。

 

 

SONY 付属品
シガーライターアダプター 2種

車内でTVを観る時に使う安定器つき電源コードDCC-2AW(左)

ケースの裏がマグネットなので鉄部に貼り付けてつかうことができる。

右はレギュレーター付きシガーライターアダプターDCC-127H。

車内で各種機器に対応するため電圧を4.5V,6V,7.5Vに変更できる。

先端は一般のDCプラグ

 

充電器 VBC-1

ソニー製ポータブルテレビ等に使われる外部バッテリー電源の充電器と思われる。

入力AC100V 出力 DC12V 内部はトランスとセレン整流器のみの構造、スイッチ等はない。

 

テレフォンピックアップ TP-4

旧式黒電話などから録音する時に使用された。

磁力を検知するマイクみたいなものである。

 

ダイナミックマイクロホン F-66

テープレコーダ等に付属していたと思われるマイクロフォン。

スタンドは折畳み可能、マイクジャックは3.5

 

珍SONY

4サイクルエンジン用タコメーター付きバキューム計 MODEL JD-1Aサイズはバイクのメーターとほぼ同寸。

何故オーディオのソニーがこんなものを扱っていたのか不思議である。

形状から察するにエンジン試験機の様な物に使われていたと推測する。

横のスイッチの切り替えにより、タコメーター部分を12Vの電圧計とすることも可能。

何方かこのメーターを使っていた機器を具体的にご存知の方が居られましたら御一報よろしくお願いします。