私の住んでいたカリフォルニアの片田舎は停電が珍しくなく、
そのためガソリンランプやコンロは重宝しました。

 

STOVE Speedmaster model 500

ポータブルコンロの中では2番目くらいに大きいモデル500、ヤカンを沸かすには丁度良い大きさ。

私の使用目的はキャンプではないので小さいモデルはほとんど使いません。

小さいモデルは鍋置くと倒れやすく使いにくいので、座りのよい大型が便利。

 

 

ガソリン仕様のストーブは簡単に点火できるが、灯油仕様のストーブは事前にバーナー皿のくぼみにアルコール等を垂らしておいて点火し、真鍮パイプ(ジェネレーター)が温まったら燃料ノブを回してバーナーに点火という手順が必要となる

 

 

ボディは鉄製、パイプは真鍮、調節ノブは黒のベークライト。

このコンロは昔よく使っていたのだが、カートリッジ式コンロ買って以来あまり使わなくなったので今は掃除されて飾りとなっている。

 

↓イワタニのカセットコンロ 正直こっちが便利だったり(^^)

 

 

Model 530 GI Pocket stove

茶筒のようなアルミケースに収まった兵隊さん用携帯コンロ。

小型で細長いのはいいが、鍋を乗せると頭でっかちになり倒れそうになるので、平らな所のない野外では使い難い。

 

 

ポンプのノブはかなり狭い所に押し込められているのでポンピングはちょっと面倒、でも携帯用なので仕方がない。

 

 

ゴトクは折りたたみ式で、開くと倍くらいの径になる。

なお、ガソリンはプロパンよりカロリー高いせいか恐ろしく強力。

このタイプは燃料が直噴なので音は溶接バーナー並に大きく、知らないと点けた時の音にびっくりするほど、しかも予備加熱をしないと初期の炎の安定が極端に悪く、加熱不十分だとガソリンとともに火が飛び散るので危なくて屋内では使えない。

 

 

コンロには分解用のスパナが付いているが、これを蓋に引っ掛けると小鍋に早代わり、すご~い。(^^)

でもこの小鍋とってもガソリン臭い・・・・。

 

 

GI STOVE

このコンロは時代がわりと新しく、かなり改良されており旧式と比べると使い勝手はよい。

 

 

ゴトクは開くと3倍くらいの大きさになり使いやすい。

上だけ大型化すれば転がり易くなるので下も脚をつけて座りが良くされている。

ゴトクは大きいほど使い易いと思うが、そう考えると現行品のキャンプ用コンロは低重心になり安定はいいけど明らかにゴトクは昔より小さくなった。

もっとも、野外で使うにはその方が便利です。

野外で大鍋使わないし。

 

 

アポロ着陸船のような脚がステキです。

芸術的というか実用から生まれた美しさでしょうね。

この脚のおかげでだいぶ転倒しにくい構造になった。

携帯用コンロとしては最終形でしょう。

 

 

燃料キャップはポンプと共用になっており、漏斗が無い場合も想定してか、口の径は大きく作られていて燃料が入れ易い。

ポンピングは蓋にある金属のヘラのようなものを上下して加圧する。

このような軍需品として作られたものは沢山生産され、そのため放出されているものも多く、程度は極上から極悪までいくらでもある。

コレクションとしては未使用品もいいが、兵隊サンに使い込まれた物も捨てがたい。

いずれにしても元々の生産量が多いので結構安い。

 

 

Table lamp Quick Lite

これは自分の親も生まれてもいないような時代に使われていたであろうテーブルランタン。

まだコールマンがキャンプ用を作り出すよりずっと前の時代の製品。

なのにもうこの時点で基本構造は既に完成してしまっている。

ただ、当時のランタンはタンクとポンプが別々だった。

残念ながら今はシェードがないので代わりにガラスのグローブを付けている。

全高45cmと結構大きい。

 

 

調整ノブの中心のネジは圧着なので外すことはできない。

シェードを押さえる金具は筒状になっていて頑丈。

たぶんシェードはグローブに比べて数段重いのでこのような構造なのだろう。

 

 

底辺の直径 20cm

ランタンシリーズ最大のタンク容量ではないのか?これより大きいランタンのタンクは見たことがない。

底が大きくまた重い為に座りが非常に良いが、屋内で使うものなので倒れにくいというのも非常に重要な要素である。

底には COLEMAN CQ Quick Lite-REG.US.PAT.OFF MADE IN USA-COLEMAN LAMP Co.WICHITA KANSAS と打刻されている。

 

 

 

Table lamp

これも屋内用ランタン

ブラスと木調のコントラストは非常に綺麗である。

この時代まだポンプはタンクに付いておらず、タンクキャップにポンプのノズルを差し込むことにより加圧する。

調整ノブはベークライトだが、真ん中に金属プレートがついて点火方法の説明書きがされている。

 

 

タンクの径は 15cm 底はメッキされていないので鉄地剥き出し。

コールマンロゴが旧い。

底には円周上に MADE IN USA THE COLEMAN LAMP AND STOVE Co. WICHITA.KAN とあり、中心部にはロゴと一緒に The Sunshne of the Night と パテントナンバー、その下には AL30 PATENTED IN FOREIGN COUNTRIESと打刻あり。

 

 

Table lamp Model 152

これも屋内用ランタンだが、ポンプが装備されている。

ポンプの位置は今と違って横向き。

 

 

ノズル部分は今とほとんど変わらない。

このランタンはジェネレータを換えることによりガソリン又は灯油のどちらかを使用することができる。

その際は点火方法が異なるのでしっかりとタンクに説明書きがされている。

灯油の場合には予備加熱が要るらしい。

タンクの裏には THE COLEMAN COMPANY INC WICHITA KANS MADE IN U.S.A The Sunshne of the Nightと打刻あり。

 

 

LQ427

出っ張ったポンプが特徴のLQ427

何十年も働いたが今はもう吊るされるだけの飾りもの、現在室外保管中。

よく見るとタンクとバーナーの間にある調整ノブを囲むようにして巻いているパンチングメタルはCOLEMAN LITEと読める穴が開けられている、洒落た細工である。

 

 

野ざらしでシェードの枠は錆びきってしまい、雲母も剥がれまくりの破れちょうちん状態。

そこまで錆びても本体は錆びないんだから凄いというか、なるほど百年は使える訳である。

 

 

生活用品としてのコールマン

これはカリフォルニアに居た時使っていた生活用のランプ、停電した時に部屋で照明として使用していた。

しかしアメリカという国は21世紀にもなって未だに長時間の停電があるんだからまいったもんだ。

 

 

OTHER

コンロに被せると暖房機に早代わりするというヒートドラム。(左)

冬場であればかなり重宝しそうであるが、こんなものを必要とする時期にキャンプってしたくない。

赤茶の筒はコールマン純正の漏斗。

一見銅製に見えるが実は銅メッキなので錆びや汚れを落とすときは絶対にブラスターや金ブラシを使ってはいけない、剥げるので。(やった(T-T))

パーツナンバーは0番。

 

 

番外

 

CAT BRAND 500CP 灯油ランタン


ドイツ製ペトロマックス500CPの中華コピー版。

見た目はそっくりだが価格は5倍くらい違う。

性能、使い方も同じだが、決定的な違いはその質。

ドイツ製はとても頑丈だが、中華は簡単に曲がるし、メッキすぐ剥げるし、すぐ錆びる。

簡単に言えば使い込む程に味を増すのがドイツ製、使えば使う程ボロくなっていくのが中華である。

ほや(ガラス筒)は基本透明だが、私のは1度割れたためコールマンのアンバー色に換装されている。

点火時の虫除け効果は?だが、飾りとしてなら見栄え良しです。

 

   

燃料キャップ兼 加圧メーター      ホヤの予熱用バーナー

 

火力ノブと加圧ノブ

 

灯油ランタンはガソリンランタンと違って点火に時間も手間もかかり大変。

ランタンは素人はLED式を選び、中級者はガソリンを選び、灯油は玄人に限ります、気取りではなくそれだけ灯油式は扱いが面倒ということです。

ただし光量は LED<ガソリン<灯油 の順に明るい、と思う。