古いラジオを修理する目的で集め始めたはずのパーツだったが

いつのまにか集める為のだけの収集に・・・本来の目的はどこへやら

 

NSBクリスター 年代不詳 日本製

3.925MHz、6.055MHz、9.595KHzの3波が1つになったクリスタル。

周波数は3つともラジオNIKKEIの第一。

 

 

クリスタルイヤホン 年代不詳 日本製

ポータブル真空管ラジオには必須のアイテムだが旧式ジャックは現存するものが少なく、またそのサイズが様々なので、ラジオにぴったり合った物を探し出すのは至難。

 

 

ボリウム

アメリカ製の旧いタイプの可変抵抗器。

溝を切ったベークライトに細い抵抗線が巻かれており、その上を針状の接点が移動する。

エジソンレコードの様な構造、端から端までは5回転で全周する。

 

 

光学式電圧計

指針の代わりに三角の光点がスケールを刻む変った表示の電圧計。

外部から入った光(赤い線)は三角のスリットを通り、ミラーで反射されてレンズを通過し、メーターコイルに付いたミラーに反射されディスプレイ上に現れる仕組み。

このような構造は珍しいが、一体何に使われていたのだろう?。

 

 

ネオン式ディスプレイ

垂直に数字が並ぶ表示器、ネオン管で照明し数を表示する。

主に真空管機器の表示器として活躍した。

 

 

Electro Optical Display ?

1957年製Nonlinersystem社デジタル電圧計に付いていた表示器。

左桁にはAC、+、-の表示がある。

 

非点等時はニキシー管のようにぼんやりと全ての数字が見えているが、点灯すると虚像が後部に反射して数字に奥行きが現れる芸術的なディスプレイ。

構造は数字をカッティングしたアクリル板が層になって立てられており、端から電球で照らすことによって表示する。

ニキシー管やLEDと違い構造が簡単なので物理的には相当な大きさの物でも作ることが出来そうである。

光点式表示機と原理は同じだがアクリル板の文字が点の集まりではなく溝である所が光点式とは異なる。

スライド・ディスプレイとも言うらしい。

溝式は虚像ができるのが特徴だが、この欠点を改良したのがゼネラルエレクトリック社の光点式表示器(Numerik)である。

ちなみに日本で光点式は1963年から岡谷電子で生産され、1976年には月産10万個にも達していた。

 

 

プロジェクション・ディスプレイ

後部から電球で照らすことにより、フィルムを通った光が数字としてスクリーンに照らし出される投影式表示器。

1958年にアメリカIEE社が開発し、日本では1961年頃から岡谷電子で生産されていた。

 

原理は簡単だが構造的に表示面が大きいほど奥行きの長い筐体を必要とする。

古いタイプの電子スロットマシーン等に使われた物には数字以外に絵が出るタイプのものもあったりする。

メンテナンスは電球の寿命に左右される為、約3000時間前後だったらしい。

 

 

真空管抜き

狭い所にはまった真空管を抜く道具。

網目の所に真空管を入れて引っ張ると網が締まり簡単に引き抜ける。

構造は沖縄のオモチャ“指ハブ”と同じ。

しかし便利なようでアマチュアが持っていてもほとんど出番のない道具。

たまに指を入れて遊んでいる。

 

 

トランス?

ST管のソケット部分に全てが収まった単体の部品。

RAYTHEON UX-7307と読めるが具体的な使い道は不明。

 

 

分圧器

丁寧に作られた木箱が美しい。

ロータリースイッチ切り替えにより1, 10, 100, 1000Ωと可変できる。

大きさは5cmX4cmくらいで結構小さい。

2007/10 Yumita様より直流電圧計の分圧器であるとご教示頂きました。

 

 

ペーパーコンデンサ

フリマで見つけたのだが、全然使い道がないのに日本製だというだけで手を出してしまうのはやはり病気のせいである。

しかしなんとも旧いタイプのコンデンサである、また大きく重い。

碍子だけでもチクワくらいのサイズ。

ニチコン製 1964年製造 6000VDC 0.2μ

 

 

充電兼ACアダプター

9V電池の形をしたアダプター本体にはニッカド電池を挿して充電、006P スナップの方はラジオ等の電池スナップと接続して使うタイプの珍しいアダプター。

化粧版にはTransistor radio battery eliminator - charger とある。

間違えて充電側をラジオ等に挿して使えないようにするためか、本体の方は006P電池より一回り大きい。

 

 

メーター式リレー?

メーターなのかリレーなのか。

指針の先が接点になっていて左右へのフルスケール状態で導通する。

ACで6V前後ということは真空管のヒーター等に関係ありか?

製造年は1953年11月10日と裏にある。

大きな馬蹄形磁石が入っているので意外に奥行きがあり重い。

 

 

スパークプラグ?

見ての通りのスパークプラグだが、電極が111mmある。

AUBURN 1-2と印刷が読める。

 

 

巨大セレン整流器

100円ライターの左端にあるのが普通な真空管ラジオに使われるセレン整流器だが、右のセレン整流器ほど大きいと室内の暖房に使えるほどの発熱があるだろう。

だが最近ではセレンは有害なので使われない。

通電すると独特なニオイがする、昔のテレビの裏側のニオイである。