サイズは外国勢ポータブルラジオと比べると小さいUW-285だが国内では大型サイズ。
ちなみに日本では小型の積層B電池の入手が難しく、また非常に高価であったため国内販売のポータブルは2Way電源のものが多い。
ただ、国内では乾電池をあまり使われなかった為か液漏れ破損を逃れていることも多く、逆に外国で使われていたポータブルは大なり小なり液漏れによるダメージを負ったものが多い。
内部清掃の為に軽く分解。
この状態から内部を点検し細かなサビ、汚れを除去。
未整備のポータブルは殆どの場合、電源のケミコンが駄目になっており、充填物が噴いていることも多し。
しかしそれ以外のコンデンサはセラミックやマイカが多いため生きていることが多い。
現在の電解コンデンサは当時と比べて劇的に小型化されたので、不良コンデンサを残したまま(ただし電気的には切断)新しいコンデンサを隠れた所に挿入するのはそれほど難しくない。
市販のポータブルラジオでマジックアイが付いたものは少なく、国産でも数種しかない。そういう意味では非常に貴重である。
マジックアイの”!”表示はとても面白い形状。
ただし消費電力を抑える為か、光る面積は非常に狭く、面というより線である。
また、常時使用すると電池とマジックアイ双方が消耗するため、スイッチにより消灯できる。
真空管のガラスは青色。
AC電源コネクターにはスライド式の蓋がされているが、これは外部電源-内蔵電池の切り替えスイッチを兼ねている。
また、ヒューズで100V-110Vの切り替え可能。
AMラジオにしては珍しくバーアンテナの他にロッドアンテナも装備しているため、電波の指向性に強く縛られずに安定した受信が可能。
バーアンテナも太く長いものが使用されている。
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