旧いラジオは売られた時の状態で入手できることは滅多にない。

特に付属品などは紛失しやすく、また箱などは大抵購入後に捨てられてしまうので、当時はゴミでも今となってはそれらも含めて貴重な資料です

 

 

外箱は銀色、SONYのロゴは白色で書かれている。

ラジオの回りにはSONY RADIOと印刷された枠があり、飾りのようでもあるが緩衝材としての重要な役目を果たしている。

 

 

箱の底に保証書、その上にマニュアルがあり、更にその上にラジオ本体が入っている。

同梱されているのはラジオ革ケース、イヤホン革ケース、イヤホン、ロッドアンテナ、ワイヤーアンテナ、ウエス。

なお、梱包されている時はラジオは革ケースに入った状態で箱に収められている。

 

 

糸巻きに巻かれたワイヤーアンテナはTR-72に付属してくるものと同じ物である。

ほどいていないので正確な長さは不明だが巻数から推定すると約180cm程度と思われる。

青色のウエスにはSONYの旧ロゴが入っている。

それを包むビニール袋の上部に“TRANSISTORIZED RADIO”と印刷されているが下部には、“テープレコーダー ソニー株式会社”と入っている。

 

 

アンテナは縮11cm、伸77cmの10段ロッド、服のポケットに挿せるよう根元にはクリップがついている。

イヤホンはマグネチック式、底辺にSONY JAPANというロゴが入っている。

コードは本来乳白色であるはずだが紫色に変色している、これはコードに含まれる可塑剤の影響と思われる。

 

 

下はマニュアルをスキャンしたもの。


よく見るとこのマニュアル↑のラジオの裏側の写真はシールドが無く基板が丸出しになっている。

もしかして初期ロットはシールド板が無かったのだろうか?。

 

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