直してみました
修理前のケースの状態。
筐体全体に黄ばみ及び引っ搔き傷が酷い。
これは後年までよく使われたからであろう、ラジオとしては本望。
耐水ペーパーで#600-#1000-#1500-#2000と番手を上げながら磨いて行く、これで大抵のキズは落とせる。
最終はサンエーパールを使い光沢が出るまで磨く。
研磨表面にMADE IN JAPAN等の凸文字がある場合、これを消さずにペーパーを掛けるのが大変。
内部の様子。
液漏れは無いようだが汚れが酷い。
爪を折らないようにしてスピーカーグリルを外す。
ラジオ内部。
トランジスターはソケットに入っているので取り外しは楽。
しかしソケット使用しているということはトランジスターの性能が均一でないことを意味している。
当時のトランジスターは性能がマチマチな為、1つ1つ実測してグレードの同じものを集めて頭に色をペイントしていたらしい。
その為、基板のトランジスタを抜き差しならが調整する必要があるのでソケットを使ったとか。
側面にはイヤホン端子、アンテナ端子、音量調整ボリウムがある。
イヤホンは筒式ジャックではなく、コンセントの様な2線式のジャックを使う。
プラグ穴の前にある留めが縦になっているとスピーカーから鳴り、横に倒すとイヤホンに切り替わる。
真空管ポータブルのイヤホンと同じ仕組みを使っている。
日本語表記が無い所を見ると輸出用だったのかもしれない。