金色の縁取りと味のあるデザイン、大きさも初期の頃のトランジスタラジオと比べるとそれほど変わらないサイズ。
真空管ポータブルとしては既に完成の域、というか真空管時代としては終わりの製品。
外国製にも真空管ポータブルはあるが、そのほとんどはコンセントが要らないというだけで結構大きい。
このサイズのラジオはサブミニチュア管を使ったものを除けばほとんどが日本製。
小さく作るというのは大変なのである。
豆電球はケースの内側、A電池の下のソケットに固定されている。
正面左側に蓋がついており、中にはイヤホンジャックと電球ソケットが隠れている。
電球のソケットは電池に直結なので、はめると光り、消す時は電球を外す。
ランプ部分はあくまでも非常用なのでON/OFFのスイッチはない。
ランプを点灯してみるとこんな感じである。
一応レンズ付きだが裸電球なので手元しか明るくない。
でも非常の際なら無いよりは全然いいはず。
またこの電球が今時にはないペッチャンコな形で、まるで鏡餅。
今の時代なら懐中電灯付きラジオは珍しくないが、50年以上前から既にこんなのがあったのはちょっと驚き。