手提カバンタイプの革ケース、灰と青のツートン。

ケースのままでも電源のON-OFF可能なよう前面に穴があいており、スピーカー前の革にも小穴が沢山開けられている。

ベルトに提げられている革袋はイヤホンケース。

アンテナはカバンふた裏に収納される。

 

 

アンテナはロッドで取り外し式。

イヤホンは金属部分にSONYロゴがプレスされ、耳掛けのアームがついている。

 

 

外観はどことなく真空管ポータブルラジオの造りを踏襲した感じのデザイン。

ダイアルが極めて大きいが、微調整の際には重宝する。

ケース裏はバッテンネジの一点留め。

 

 

バーアンテナは平板タイプ、バリコン、ボリウムはナショナル、コンデンサはタイヨー、ニチコン、ソニー自社製を使用。

IFTはCクリップでコアを押えており独特な形をしている。

トランジスタの形状はラジオの個体によって扁平だったり丸缶だったりしてあまり定まっていないようだ。

当時はトランジスタの性能にバラつきが多かった為らしい。

ちなみにこの個体はシリアルナンバーが11111というゾロ目の珍物。

 

 

内部はアルミシャーシにスピーカーとバリコンを固定し、その上に基板を載せるという真空管ポータブルラジオの構造そのまんま。

ケースの留めネジがバリコンダイアル裏にあるところなど、全く電池管ラジオと同じスタイル。

 

 


アンテナを挿して立てたところ。

レトロフューチャーなデザインが時代を感じさせる。