友人と物々交換で入手したソビエトのラジオ
ケースは無骨だが肉厚で堅牢な硬質プラスチック製。
ダイアルにДВとあるのが長波.、СВが中波。
X100 КГЦはX100Khzなのだろう。
ちなみにバンド切り替えは元々大きなスイッチの上に更に大きなスライドが被さっている。
ロシア人の指が大きいのかそれとも手袋しながらでも使い易いようにとの配慮なのか?。
電子部品は規格が変わっても形状はそれほど変わらないのでおおよその見当はつくが・・・
見たこともない表記ばかりで値は全く不明。
あと、IFTにシールドないし、妙にトリマが多いし。
バーアンテナやIFTといった巻物は何故か数段のセクション分けがある。
同じ部品で値の違う製品を作る方策なのだろうか?。
トランスは腹巻無しでエナメル線丸出し、鉄心に外枠がないのだが、固定する為らしい緑色の液剤が塗布してある。
UFO型のトランジスタは時代を考慮しても結構サイズが大きい。
またトランジスタの脚元をよく見ると脚は折った状態で扁平な穴に突っ込んである。
更に二つのトランジスタの間に立っている2本にの端子は用途不明。
スピーカーのマグネットカバーには印刷ではなく刻印で表示が入っている。
一見トランジスタに見える3つの銀筒はコンデンサー。(写真左)
そして、接続のない線が宙に立っている(写真右黄色枠)、理由判らず。
電線の近所に穴がないため、入れ忘れたジャンパ線でないことだけは確かである、不思議。
バッテリー室は広いので現在は単四電池6本入れている。
本来は単三6本が入るそうなのだがサイズに問題があり、セルガのオリジナル電池ケースがないと単三はこのスペースには収まらない。
バッテリースナップはベークライトむき出しで簡素なつくり。
電池スペース上部にはイヤホン収納庫と思われる小部屋がある。
ポータブルトランジスタラジオでありながら外部アンテナとアース端子を備えており、またその外部端子部分はスライドさせてその部分だけを外すことが可能。
いったい何故?(^^)
本体ゴツイが革ケースはこれまたゴツい。
たぶん今までに見たラジオの中では最高に厚い革を使用している。
極厚のため蓋になる部分は革がカーブしきれなくて浮いている。
また露出する部分も必要最低限になっている。
スピーカー部分の革穴の開け方がとても雑でよい。
電池室の蓋は星にCCCPのマーク。
トカレフのグリップみたい。